文章書きための場
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「…ふっ…ふえっくしょーい!!…あ゛ーちくしょー」
……まこと悲しいことに都子さんには美少女に似合わぬ親父臭さが備わっていたのであった。
そしてそれをギャップといって喜べるほど、海も人間が出来ていなかった。これまた悲しいことに。
「都子さん…人のくしゃみにまで口出しするのは僕としても気がひけるのですがー。その」
「なんだい海君」
「せめて手でおさえるとかですね」
「問題ない」
何がだ。
と思ったがそれを口には出さない。
「そうですか」
部屋の角と角、対角線状に、つまり自分から最も遠い位置にいる都子さんのほうをちらちらとみつめる。都子さんはこちらからの視線に気付いているのかいないのか。なんだか小難しそうな本を睨んでいる。
「ところで海君」
「はいっ」
まるでこちらの気持ちが通じたかのようだ。都子さんの視線は自分に注がれている。
「君は恋愛をするかね」
「はあ」
いきなり何を言い出すのかこの人は。
「まあ、それなりに」
目の前のあなたに。とは口が裂けても言えないが。
「私はこれまで18年生きてきたが、恋愛というものをしたことがない」
「はあ…」
それがどうしたというのか。
「だから君、私の恋愛に付き合ってみる気はないかね」
「は」
……まこと悲しいことに都子さんには美少女に似合わぬ親父臭さが備わっていたのであった。
そしてそれをギャップといって喜べるほど、海も人間が出来ていなかった。これまた悲しいことに。
「都子さん…人のくしゃみにまで口出しするのは僕としても気がひけるのですがー。その」
「なんだい海君」
「せめて手でおさえるとかですね」
「問題ない」
何がだ。
と思ったがそれを口には出さない。
「そうですか」
部屋の角と角、対角線状に、つまり自分から最も遠い位置にいる都子さんのほうをちらちらとみつめる。都子さんはこちらからの視線に気付いているのかいないのか。なんだか小難しそうな本を睨んでいる。
「ところで海君」
「はいっ」
まるでこちらの気持ちが通じたかのようだ。都子さんの視線は自分に注がれている。
「君は恋愛をするかね」
「はあ」
いきなり何を言い出すのかこの人は。
「まあ、それなりに」
目の前のあなたに。とは口が裂けても言えないが。
「私はこれまで18年生きてきたが、恋愛というものをしたことがない」
「はあ…」
それがどうしたというのか。
「だから君、私の恋愛に付き合ってみる気はないかね」
「は」
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